88号のご紹介

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スピナッツ88号 
Sheep©Wool 羊毛のある暮らし

2014年5月18日発行

表紙の写真は、表が京都西陣 多色ジャガード高機の埋め機(p24)。そして裏が英国ニッティング&ステッティングショウが開催されたアレクサンドラパレスの正面玄関です。今回の88号から本の編集の仕方を変えました。すなわち縦書きと横書きが合体した一冊。どちらから見ても表紙。図らずもこの今号の隠しテーマが「東洋と西洋」。まさに東と西がせめぎ合っているような号になったこと、感じていただければ嬉しいです。

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世界のニットを楽しもう!-amirisuが手掛ける新しいニットの世界-

日本の編み物は、JIS 式という合理的な編み図に守られて進化してきました。対して海外の編物の本は、編み方を文章式で書き連ねられています。日本の編み図が地図なら、海外の文章式はカーナビ。明らかに世界では文章式が使われています。そんな孤立化している日本の高い堰を切って落としたのがamirisu です。日本人も文章式を使いこなして、自分のデザインを世界に発信すべきと提唱しています。今回は話題のオチアイさんに、文字式のメリットと使いこなし方を紹介していただきます。

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銭湯 de フェルト

桜ほころぶ3月23日、京都庶民の町、鞍馬口の銭湯「明治湯」にて、フェルトの敷物ワークショップをZÜSの加藤ますみさん、ゆいさん、紗矢香さんの指導のもと開催しました。元々フェルトの文化のない日本で、モンゴルのように馬で引く、トルコのように土間でローリング、を日本でするとしたら何?「水を使うフェルト―とりわけ敷物作り」で思いついたのが「銭湯」。ずっと考えてはいたものの、その念願がかなったのが今回でした。

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最先端テクノロジーと 千二百年の技が同時に存在する国  JAPAN

大陸では発掘品として残片でしか残っていないものが、奈良の正倉院には残っています。すなわち7世紀8世紀の裂も壺も楽器も…ほぼ当時のまま完品で残っている奇跡。それどころか千年余の時を超えて、今この21世紀の現代に、正倉院の錦のその技が、ジャガード高織、埋め機によって織られ、産業として続いている国、日本。この日本に在る、この千年の遺産を、次に繋げていかなくてはいけないと思います。

【タテ書き目次】
手紡ぎの風景87 本出ますみ「 East meets East」
クラフトフェアまつもと30周年 その「人」「Selection」「意伝子」とは
特集 大住由季の綴織 平面を立体にするおりがみは日本人のDNA
連載 チリ交春秋 19 岩井和一郎「自然の脅威」
インドの穴機 石田紀佳「大地が織り機、土から生まれる布」
日本の埋め機 爪綴れ 最先端テクノロジーと千二百年の技が同時に存在する国 JAPAN
もりはら ちひろ 「日日の布」 料理を作るみたいに布を織りたい

【ヨコ書きの目次】
おもちゃ箱
世界のニットを楽しもう! オチアイトクコ、タナカメリ
銭湯 de フェルト
連載 OMON CHANのページ un peu19 靴下
連載 「精練の美」絹布の美しさをきわだたせる精練 吉谷美世子
ヒツジパレット2015 応募要項の案内
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