90号のご紹介

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スピナッツ90号 
Sheep©Wool 羊毛のある暮らし

2015年1月16日発行

今回の表紙は竹崎万梨子さんの布です。竹崎さんはもともとはアパレルからはじまり、独立して企業の企画(洋服のブランディング、バイヤー、ディレクション、コディネーターなど)の仕事をされてきました。でも、子供のころからお姉さんがしていた手織りの世界が忘れられず、40代で清野工房に通いはじめ、このスピナッツを創刊号からバックナンバー全冊大人買いして通読。なるほどそういうことか…と合点したといいます。そして現在、年1回「 IO GRAPHIC」 などで個展を開催。カシミヤなら薄手の大判ストール。シェットランドやジャコブのフリース1頭なら素材の味わいのままナチュラルカラーで、野趣あふれるモンゴリアン羊毛は厚手ストール。チェビオットの工業洗毛なら思いっきりビビッドな化学染色と、素材ごとにシンプルに料理します。竹崎さんの布は、手紡ぎの糸の中に、ファッションという時代の色と空気がいっぱい入った、都会のノマド達の身を包む、ハウスのような布だと思います。

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特集 日本のウール
人と羊と糸紡ぎ ルーマニア・マラムレシュ みやこうせい

みやこうせい:フォトアーチスト、著述、絵本翻訳など幅が広い。著書「マラムレシュ」( 未知谷)、「ユーラシア無限軌道」( 木犀社)。写真集「聖コージズキンの方舟」( 未知谷)、「ルーマニア賛歌ーEurope of Europe]( 平凡社)、伊、仏、ルーマニアでも写真集を刊行。

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特集 日本のウール
蟻川工房のホームスパン 着る人と共に育つ服 伊藤聖子

日本のホームスパンは、〝ふくらみと軽さ〟。英国のツイードの〝ハリと重さ〟とは違う。まるで空気をまとっているような着心地。これこそ日本人が好み、育んできた布。それが、蟻川工房のホームスパンなのだ。

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連載 吉谷 美世子 Print & Felt part 7
「布フェルトの草木染め」後染めによる試み

1枚の白い布フェルトに、数種の媒染剤をところどころに付けて、煮出した染料の中に入れる。それぞれの媒染剤が染液中の色素とそれぞれ反応して発色し、色模様の付いた布フェルトができあがります。*染材によってはこの方法が適さず、色が流れたり、発色が鈍かったりするものもあります。また、使用する媒染剤との相性の善し悪しも染材ごとに様々です。そこが草木染めの奥深さ、といいましょうか。いろいろ試して楽しんでみましょう。

【タテ書き目次】
はじめに 手紡ぎの風景89 本出ますみ「手仕事のノアの方舟」
特集 日本のウール 日本のウールの歴史は百年 大内輝雄
人と羊と糸紡ぎ ルーマニア・マラムレシュ みやこうせい
蟻川工房のホームスパン 岩手県盛岡市 着る人と共に育つ服 伊藤聖子
連載 庭木の恵み 19 石田紀佳 月桂樹
清野工房のホームスパン 東京都上石神井 マフラーの縮絨 清野詳子
連載 チリ交春秋 21 岩井和一郎 「ついて行けない」
ウールマークって何?ザ・ウールマーク・カンパニー 平山一伸

ニッケの120年 羊にはじまり 未来につなぐ 日本毛織(株) 木村純之
繊維の王 羊毛 日本羊毛紡績会 長澤則夫
いつでも どこでも あばり編 新田恭子

【ヨコ書きの目次】
ヒツジパレット2015 京都 見どころ案内
連載 吉谷美世子 Print&Felt part7 「布フェルトの草木染」後染めによる試み
田畑 真代の 3D Knitting
連載 OMON CHANのページ un peu 21 「羊と私」
INFORMATION
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