スピナッツ出版96号

96号のご紹介

スピナッツ96号
Sheep&Wool 羊毛のある暮らし

2017年1月24日発行

96号のテーマは「めぐる」。衣食住の、素材から始まる物作りの工程をたどり、使い切って、リサイクルする。モノが循環することを視界に入れた「物作り」を考えたいと思います。今回の特集は「反毛・ウールの再生」と、「羊毛洗い」。物作りの循環を考えること、それは持続可能な暮らしをめざすことでした。

特集「羊毛産業を循環・再生させるひと」
ウールのリサイクル・反毛の現場2016

糸屑や古着をほぐし、再び衣料のファーストステージに蘇らせるウールのリサイクル・反毛は50年余りの歴史。ペットボトルよりはるかに昔、リサイクルという言葉も知られていなかったころから産業として成立していました。物作りと物流のシステムが激変したこの30年を乗り越え、淡々と羊毛産業を支える人々。そこにはファストファッションの「欲しい時に、欲しい色を、欲しい素材で、欲しいだけ、速く、安く」とは違う考え方がありました。これからの物作りの指標が、反毛から見えてきます。

特集 羊毛を洗うpart3
洗剤5種を使って洗い比べてみる

スピナーにとって最初の難関は「羊毛洗い」。泥などの汚れ具合、また品種によっても脂の含有率が違う羊毛の、洗い方を実験。洗剤も5種使って洗い比べてみました。3ヶ月にわたる実験で見えてきたことは、洗剤の量ではなく、洗い方でした。少ない洗剤で、効果的に、手間なく、羊毛を洗うにはどうすればいいか。羊毛に携わる人必見の特集です。

連載・OMON CHANのページ 最終回
Un peu 27「ありがとう」

スピナッツ10号(1988年)に始まり、一度も欠かさず87回続いてきた猿澤恵子さんのエッセーが今号で最終回になります。このスピナッツのイメージであり、羊と糸紡ぎの魅力に、共にのめり込み、歩んできた同志であるだけに一抹の寂しさはぬぐえません。でも時代は変わる。次のステップに踏みだす節目と考えて…。次号からは暮らしの色々なことを紹介する小さなコラムで登場の予定です。

【タテ書き目次】
・手紡ぎの風景 95 「めぐる」 本出ますみ
・特集・「羊毛産業を循環・再生させる人」ウールのリサイクル・反毛の現場2016
・連載・庭木の恵み 25「葡萄」その1 石田紀佳
・連載・糸紡ぎの情熱をさがして 02 ひとえ「糸は表現」 まきもの工房 山下じじ
・CREATIVE FELT ASSOCIATION「斜めに置いたらマジック」 福島香代子
・ポーランドヤノフ村の絵織物~柔軟で豊かな想像力がひかる織物の歴史~ 藤田泉
・連載・チリ交春秋 第27回「お呼びでない」 岩井和一郎

【ヨコ書き目次】
・連載・OMON CHANのページ un peu 27 「ありがとう」
・特集・羊毛を洗う Part3 洗剤5種を使って洗い比べてみる
・先染め/後染め 第4回 草木染めの布フェルトを検証して 吉谷美世子
・連載・一枚の布を無駄なく使う 第5回 ピンタックのロングブラウス つくるひと・中村咲子
・連載・あそびごころ vol.4 「房をたのしむ」タテガミを作る oriori 洲崎英美
・information
・おもちゃ箱