スカーティング Skirting

糸紡ぎの HOW TO

羊毛・フリースから裾物を取り除く「スカーティング」の作業をしていると、一頭一頭それぞれの個性にしみじみします。やんちゃな羊、きれい好きな羊、フェロモンぷんぷんの種羊、ちょっとくたびれた白髪の羊、それからそれから……フリースを見ただけで、「膨らみがあるからピーコートにしたい毛だね」とか、「ブランケットにいいね」とか、「これは薄手のセーターね」……とイメージがたくさん湧いてきます。

まるで料理人の気分。さしずめスカーティングの作業は魚を3枚に下ろして、アラを取りきれいに掃除するといったところでしょうか。中には「煮ても焼いても食えんなー」というフリースもあります(そういったフリースは「まかない」でいただきます。例えば洗って座布団にしてしまうとか)。でも、そういうところも凄く人間臭くて面白い、フリースを触る醍醐味でもあります。

さて、スカーティングのプロセスをご紹介しましょう。
スカーティングとは、毛刈りしたての羊毛の裾物を取り除いて糸紡ぎの準備をする作業。スカーティングがちゃんとできていれば、この後の作業がとても楽になりますし、いい糸ができます。

①俵状のフリースをほどきます。

②ロールされているので、開いていきます。

③開いたら羊の頭とお尻、そして全体の姿を見て、ゴミを取ります。

④ほこりや土、セカンドカッツ(二度刈りの短い毛)をスノコ台の上で叩き落とします。

⑤フリースのまわりの泥や糞の付いているところ(裾物・ベリー)を取ります。

※この時ポンタは、そのフリースの2~3か所からステイプルを一房ずつ採りチェックする格付け(グレーディング:毛長、毛番手(毛の細さ)、色、羊の年齢、毛質の特徴、等級などを記録)の作業をしています。

⑥外から内へ両サイドから折り込み、お尻から丸めて俵状にまとめます。この作業をローリングといいます。

⑦シーチングなどの綿布(紙の袋などでもよい)に包み、一頭の重量を量ります。

⑧一頭ずつ風呂敷包みにして、完了。

速くて一頭5分ほど、ごみの多いフリースなら15分くらいかかります。さあ!これで、糸を紡ぐ準備「スカーティング」ができました。


フリース

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