ラノリン・ひつじのせっけん

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羊毛から抽出した脂「ラノリン」

羊から採れる脂には、羊毛に付着している分泌脂質「ラノリン」(Lanolin)と、羊毛の体脂肪(皮下脂肪)である「羊脂」の2つがあります。

1882年にドイツのリーバイヒとブラオンが羊毛を洗うときに出る汚水を遠心分離機にかけて精製、滲み出る脂を抽出精製することに成功し、ラノリンと命名しました。

ラノリンは羊毛の表面に存在して外界から内部を保護する役割をしています。精製度の高いものは、口紅やハンドクリームの原料に使われています。

身近に使っているにもかかわらず、意外とそれが羊の毛から採った脂・ラノリンであることを知っている人は少ないかもしれません。でも、スピナーなら羊の毛(フリース)を触っていると、「手がしっとりして、ヒビやアカギレしにくくなるな…」と思われたことはありませんか?

ラノリンで石けんを作りたい

原毛屋のポンタには「丸ごと羊を使いこなす」という夢があります。羊毛、肉、そして「ラノリン」。羊の毛から採れる脂・ラノリンで石けんを作ることは、長い間頭の隅にありました。

洗毛工場でラノリンと出合う

1980年代にオーストラリアの羊毛を洗う工場に行きました。広い広い工場で働いているのはたった数人。羊毛を洗った後の汚水からラノリンを精製し、残った汚泥から堆肥を作っていました。エネルギーも水も生産物も、クリーンに処理する無駄のない工程でした。(→『スピナッツ4号』、『スピナッツ28号』)

ニッケ(日本毛織株式会社)一宮工場(1998年まで稼働)

1998年には、愛知県一宮市のニッケ(日本毛織株式会社)の工場で、羊毛を洗った後の汚水を浄化するシステムを取材させていただきました。(→『スピナッツ41号』)(※工場は1998年まで稼働)洗毛後の汚水を遠心分離機にかけ精製すると、ラノリン脂が滲み出てきます。むせ返るような甘い羊の毛の匂いは、スピナッツで洗毛するときと同じ匂いだと気付き、とても感動しました。

以来、ラノリン石けんの夢は少しずつ膨らんでいき、2006年夏にようやくチャレンジすることにしました。

ラノリンから石けんを作る

ラノリンを生かす石けんの試作は岡ゆかりさんに作ってもらいました。アドバイザーは高木多香子さんです。

無香料タイプと、少し香料を入れたタイプで、いずれも手洗い・洗顔・ボディー・またシャンプーとしても使えるよう、洗浄力としっとり感、そして泡立ちの良い配合を試行錯誤しました。

基本的な作り方もご紹介します。動物性の脂の良さ、グリセリンいっぱいのしっとり感のある石けんができますよ。(本出)

ラノリン石けんを作ってみて

「なんて重いオイルだろう…」それが植物から採れるオイルばかりを扱っていた私の第一印象です。

香りも感触も新鮮な驚きでした。ラノリンの重厚感、肌への有効性を充分に生かすためにラノリンを25%配合し、石けんとしての特性もしっかりと出す植物オイルの配合を考え、ラノリンらしさを堪能できる石けんに仕上げました。蜂蜜も入れて泡立ちにモッチリ感も出してみました。お試しくださいね!(岡ゆかり)


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